ものがたりのはじまりに


 私のずっとあこがれカフェの一つが奈良県にある「くるみの木」だ。あまりにも有名なお店なので、ここに記すのもおこがましいが、なんせこのお店30年も前からずっとここにある。

 オーナーの石村由起子さんが、くるみの木の開業から今までを書いた「私は夢中で夢をみた」という本を読んだ時、あー私もやっぱりカフェをやってみたい、動こう!と強く思ったのだ。喫茶苔をオープンする前、一度だけ行ったそのお店は、奈良の中心から離れた、あまりにも普通の住宅地にあることに驚く。沢山の樹木に囲まれたその小さなかわいいお店は、古めかしさはどこにもなく、自然に寄り添い丁寧に育てられてきたのだなぁと思う。
 今でこそ珍しくはない、そのナチュラル系なカフェが30年も前からあるなんて信じられないほどに、石村さんのモノや人を見る確かな目に、夢をみる力に、ただただ圧倒されたのを覚えている。

 そんなくるみの木にも負けないくらい、エネルギーに溢れたお店が、昨日この西尾市にもオープンした。
ぞうめし屋 西尾ぞうめし屋」さん。オーナーのいまだいさんが、この場所を見せてくれた時、正直、え?と思った。そこは超ローカルな町の、駅からも遠く、夜は真っ暗になってしまうほどに周りに何もない田んぼの真ん中だった。どれだけイメージできるか。どれだけ夢を描けるか。きっともうこの時、いまだいさんの中ではすでに、グングンと夢が育っていたのだろう。

いまだい  それから数か月。たくさんの人の力が加わって、どんどん夢が形になって昨日オープンの日を迎えた。先輩経営者の方々にまぜて頂いて、お祝いで飛ばした懐かしのアドバルーンは、まるでそのためかのような、雲一つない真っ青な空に見事に映えた。
ぞうめし屋

 ものすごく沢山の心待ちにしてくれている方たちや、私の友人でもある店長を始め笑顔がはじけるスタッフや、思いが詰まった空間を垣間見て、うらやましくもあり、負けてられん!と思った。ただそこには誰かに喜んでもらいたいっていう気持ちが溢れていて、そんなキラキラした物語のはじまりに、ちょこっとだけ近くで立ち会わせてもらえたことが、幸せだなぁと思った。
ぞうめし 西尾
ありがとう おめでとう
頑張れ 頑張れ 頑張ろう

コメントを残す

* が付いている項目は必須項目です。

*

トラックバックURL

ページのトップへ戻る