折々の風景を巡る旅~後編~


 さてさてお待たせ(?)しました後編です。
 宮島から広島駅に戻り、そこからバスで山道をくねくね(かなりのくねくね。車酔い注意)行くこと3時間。島根県にある石見銀山にたどり着く。石見銀山とは16世紀~17世紀にかけて大量の銀が採掘された場所で、その遺跡と景観が世界遺産に登録されている。
 美しい自然に囲まれ、石州瓦という赤い瓦屋根の古い民家が立ち並ぶ街並み。そこから電動レンタサイクルでぶいーんと20分ほどで龍源寺間歩という坑道の一つにたどり着く。
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 たくさんある間歩の一つなのだが、中は暗くかなりひんやり、人一人通るのがやっとの坑道。この間歩を見れたのもよい体験だったけど、その行き帰りのサイクリングが最高に気持ちよかった。
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 なんだろう。とてつもなく懐かしい感じ。私は棚田が大好きなのだけど、それと同じようなよく分かんないけど泣きたくなる日本の原風景。忘れられない風景にまた一つ会えた。
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 そしてそして。。ここに来た目的は。。憧れの宿「他郷阿部家」に宿泊することである。やっほーい♪
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 ここは築226年の武家屋敷を長い時間をかけて修復した3部屋だけの宿。群言堂という会社の社長夫人登美さんが生活しているまさに暮らす宿なのだ。登美さんはじめ、スタッフの方の温かいおもてなしに浸り、食事は他の宿泊客の方や登美さんと共にする。そんな人と人を繋いでくれる場所である。
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 どうしよう。兎にも角にもステキすぎて好きすぎる。あちらこちら、隅々まで素晴らしい登美さんの感性が溢れ、細かな気配りに触れることができる。信じられないほど傾いたボロボロの家屋がこんな風になるなんて奇跡だと思う。いや日本の職人さんたちの技と修復に携わったたくさんの人の情熱の賜物か。
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 広い屋敷のあちこちにさりげなく飾られた野の花も、わずかな間接照明と和ろうそくの灯りで入る浴室も、決して華やかではないけれどしっかりと素材の味がする時間をかけて作られたお料理も、それが盛られた器も、使いこんだ日本の数々の道具たちも、針仕事が施された無造作に積まれた手ぬぐいも、一つ一つが、その場所になじんでいて、もうめちゃくちゃにかっこいい。とてもここには行きつけないけど、とにかく貪るように吸収しようとする。

 「捨てるものなんてない」と登美さんがおっしゃっていた。ただのゴミに見えるものも見方を変えればこんな使い方ができるんだと気づかせてくれる。もう一度周りのものたちを見直してみる。思いがけず宝物に変わるかもしれない。

 この宿は、数年前、ある方のエッセイを読んでいて偶然知った。その時すぐ調べて、この宿いいなぁ。いつか行きたいなぁと頭の片隅に置いといた。そしたらいくつかの偶然が重なって本当に行くことができた。そのことはとても幸運に思う。愛知から島根はちょっと遠いし行きづらいけど、それでもぜひ、わざわざ足を延ばしてみて下さい。忘れかけていたものに、日々の大切なことに何かしらの気づきをもたらしてくれる場所だと思う。

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 石見銀山を後にし、せっかく(旅におけるせっかくなのでという言葉が好き)島根に来たので、縁結びの出雲大社に寄って神頼み。参道のお土産屋さんの縁結びの乗っかり方がすごすぎる(笑)出雲大社前までは外観も内装もピンクでラブリーな電車が迎えてくれるのだ。

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 出雲から松江までは一畑電鉄というローカル線で。旅の達人のお客様の勧めでこの電車に乗りたいがためだけに松江へ行く。ここは数年前の「RAILWAYS」という映画の舞台になった場所だ。
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 長閑な田園風景と壮大な宍道湖の車窓からの風景をお土産にして帰路へ着く。はぁ楽しかったなぁ。

 日々に追われ忘れがちなものを、折々の場所の風景たちが気づかせてくれたそんな旅。もちろんそれぞれの場所には人々が根を張って生活をしている。田舎に行けばいくほどその根が深い気がする。そんな生活を垣間見て改めて自分を見直すことができる。お店を休みぶらり旅に行けたことに感謝し、また日々を大切に生きて行けたらいい。よーし!働こ働こっ♪

ダラダラブログ読んで下さりありがとうございましたm(__)m忘れられない風景ってありますか?ぜひまた教えて下さい♪

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